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クラユカバのmitakosamaのレビュー・感想・評価

クラユカバ(2023年製作の映画)
3.7
塚原重義って同人系のアニメ演出家だったらしいのだが、その人の初の大手配給作品とのこと。後の新海のようにビッグネームになれる可能性もある作家だと思うし、オタクとして青田買いして損は無いと思う。
何より世界感がとても個性的。独特な和風レトロフューチャーで、鉄コン筋クリートなんかのデザインセンスに近い。

今作クラユカバとクラメルカガリが同時公開された…が同時上映じゃないんかい!?1時間の映画を2本公開するのに、1本ずつ別に料金がかかる。2本で4千円かよ…。

今作の内容は…神田伯山演じる探偵が行方不明者の捜索で、地下世界“クラガリ”に入るというもの。
クラガリには覆面党なるギャングが蔓延っており治安が滅茶苦茶悪い。特殊警察の様な組織の協力などもあり、探偵は情報屋の少女を救い出す。
だが長期的に行われる誘拐事件には、覆面党以外の存在があった…。

まず神田伯山が凄い上手い。その辺の声優と比べても遜色ないわ。
後は全体のデザインワークの面白さに尽きるね。キャラクター描写は尺も短いのでそこまで掘り下げられていない感じ。覆面党ボスのオバチャンとか、最後どうなったか不明だしもっとキャラを深掘りできたと思う。

エンディングのチャラン・ポ・ランタンも世界感にバッチシ合ってる。
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