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血と海のseapony3000のレビュー・感想・評価

血と海(1965年製作の映画)
5.0
間宮カメラに痺れまくり。血の呪い…って日活のあらすじにもちろん大期待だったけど、そこだけじゃない漁港の村の慣習、時代の移り変わり。零細漁港の様々な問題盛り込んで。海で命を落とした労働者たちのための鎮魂祭、若者の性欲はヘソの下へのお灸で鎮める。可愛い海女ちゃん和泉雅子主演だけど、その知恵遅れの姉サキ(小石真喜さん✍️)がなんつーても素晴らしい。テトラポッドのとこでの追いかけっこが2度出てくるナイスな演出、海女サンの口開け?の観光イベントを岬の上からぐるっと浜を見渡すカメラが東野英治郎と山師の下條正巳に定着して拙い金勘定。俺が町長になったら…って金儲けの夢を語る下條正巳。「人魚伝説」の前日譚かとゾワ〜。観光客相手のバイトで可愛いコスプレしてはしゃぐマコやるり子さんら海洋ギャル軍団の尻から浜、そして墓所で終わるラスト。鈴木晄。
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