きい

ハナミズキのきいのネタバレレビュー・内容・結末

ハナミズキ(2010年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

私の中でベスト3の映画!
そのときの気分とか、歳ごとに変わるけど、「ハナミズキ」は不動です。

観た後、じんわり温かくなります。
エンディングの後のワンシーンも好き。

"感情移入ができる"っていうのが、私のキーワード。その点で、ゆっくり登場人物を知れる連続ドラマが好き。この作品は、紗枝たちの10年間を描いててテンポ早くても等身大な姿に重ねられるからよきです。

・新垣さんの演技が好き
完全に紗枝で、内から滲み出る感情が心にすぅーって入ってくる。嫌味が全くない柔らかさが大好きなんです。その自然さが等身大で表現されてる気がする。成長を描く上で、実年齢より上になったときの緊張感を少し感じるところも、紗枝ちゃんを応援したくなる。

・紗枝ちゃんかっこいい
就活がうまくいかなくて、アメリカに飛んだの、かっこよかった。どこでもいいやじゃなくて、意志に従って挑戦する姿に勇気貰える。

・「君と好きな人」の幸せを考える切なさ
康平のお父さんが亡くなって、運命に逆らえなくなったとき。康平がすべきことと紗枝が目指したいところが、どうしても重ならなくなる瞬間。電話が切なかった。「紗枝の未来に、俺いなかったもんな」辛かった。

・ハナミズキの歌と重ね合わせて
平和とは。平和でありたい。そんな願いが込められてた。紛争地域の子どもたちの笑顔の写真、印象的だった。彼らの目はどこか吸い込まれる感じがする。
笑顔をうつした人を奪ってしまうけど。衝撃、やるせなさ、怒り、色んな感情。
そして、戻ってくる紗枝。
出会った時とは違う。多くの経験を経て、様々なものを抱えている2人がどう生きていくのかな。わからないけど、明るい未来が見える気がした。

北海道、東京、アメリカ、カナダ
壮大な物語。
こういう広くて、心も広くなれるような作品作ってみたいな。
きい

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