沈黙の女／ロウフィールド館の惨劇のもとまちのレビュー・感想・評価

おもしろーーーーい。前のめりなテンポ感が心地よい。凄惨なラストに向かってポンポンポンと一直線にカットが積み重なっていく。役者の動作もカメラのスピードも全部速い。ボネールはめっちゃキビキビ歩くし、ユペールは石鹸が無くても台所用洗剤で手を洗う。静かなトーンなのに作り手のノリの良さがヒシヒシと伝わってくる。余裕綽々としたテクニックの乱発(でもイヤミがない)、ニヤけながら人間の不安と悪意を見つめる眼差し(でもニューロティックにはならない)。クールかつストイック。シャブロルもっと見たいよ！