gasolinegirl

エル・スールのgasolinegirlのレビュー・感想・評価

エル・スール(1982年製作の映画)
4.7
小さなお花の指輪かわいい。

振り子の動きやボールの弾みは、ミツバチの囁きをつくったエリセならもう少し繊細に描けたのではないかなとは思う。
また、父の不在を紙と台詞で伝えてしまうのは情緒に欠ける。

だが、全体でみれば、良い映画だった。
心のなかにある暖かい部分を、余熱で暖めてくれた。また終わったあとの余韻も、私の身体を暖めてくれた。

スペインの分離独立、北と南、離れている間に感じた予感。

揺れ動く景色の魂の色は、朝4時の淡い水色だった。
つまり希望は捨てないってことです。