ピートロ

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌のピートロのレビュー・感想・評価

3.3
ネットでの高評価が気になり観てみたものの…。
挿入歌にもストーリーにも何も共感できず、残念ながらハマらなかった。
あのお兄さんはヤバいでしょ(プロポーズのTPOとか自分と彼女の夢を天秤にかける思考とか)。まるちゃんの推しの理由も薄弱で応援できなかった。
選曲も音楽に無知なのでセンスがいいとか悪いとかも判断できない。
世間と自分の評価にギャップが生じるとき、なぜかテンションが上がる。みなさんがわかっていることが自分にはわからないということに好奇心をかき立てられる。
湯船に浸かりながら散歩しながら、たまに思い出してつらつらと考えてみたりすると思う。

他のユーザーの感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

さくらももこ版ディズニーミュージカル映画

女の進路を男が阻むことがロマンチックだった時代

私だったらこんな男捨ててやる
昔、観た事があったがNetflixで配信始まったので再鑑賞

結婚式のシーン観て泣かない人いないのでは…

このレビューはネタバレを含みます

まる子ってすごくかわいくて良い子だなって、おそらくアニメを毎週観ていた頃には抱かなかった感情を抱いた。自分も日々変わっている。私がお姉さんなら、あんなに素直に自分の作ったものを褒めてもらえたらきっと泣いてしまう。

日頃からちびまる子ちゃんをNetflixで観ている妹と一緒に観たのだけど、久々にまる子を観た自分も年齢を重ねてもこんなにケラケラと笑えることに驚き喜んだ。(「毎日飽きないねぇ」とからかったりしてたけど「何も考えず見れるから」とまる子を好む妹の気持ちも分かる気がする)
日常シーンに笑ったりツッコんだり、音楽シーンで東南アジアにでも旅行に行ったような気分に浸ったり、まる子のお姉さんや絵や歌への感情が溢れ出すシーンに涙したり。。昔から馴染みのあるアニメだからこそ、不安なくゆったりとした気持ちで観られて、なおかつ色んな気分になれる、そして大切なことを教えてくれる。大好きな映画になった。

(お姉さんの彼氏の自分勝手さにモヤモヤしたり、果たして彼はまる子がお姉さんを説得するに値する人だったのか、とか考えてしまう部分もあるけど、まあそこは(嫌だけど)時代のせいにするのと、お姉さんも自分で出した結論だしね、と思うことにした。)

大好きな気持ちはずっと続く。離れても、会えなくなっても、この世からいなくなっても。
御守りにしたい映画がまた増えた。
ayk

aykの感想・評価

5.0
言葉一つ一つが綺麗で愛おしくて涙が出る
時代遅れ感はあるけど語り継ぎたい
さくらももこ先生は「絵」の人!「1969年のドラッグレース」の決定版PVが見れる。
りり

りりの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい👏
さくらももこの天才爆発超芸術的映画。

大鬱で視聴したからか泣いた笑

でもお兄さんさ
いきなり北海道帰るとかほざくな
こいつ結婚したらモラハラ男に変貌するんじゃないの?ってそっちの心配はしてしまいました。視点おばさんすぎる。

笠置シズ子さんの、買い物ブギだいすき!
選んだのはまじかよ!


ひろしと友蔵はいい加減にしろ笑笑笑
daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.0
学校で「めんこい仔馬」という歌を習ったまる子ことさくらももこは、それを図工の時間の絵のテーマにするがどのように描いたらいいか分からなかった。
ある日、静岡の祖母の家近くで似顔絵描きのお姉さんのしょう子に出会い、「めんこい仔馬」は、実は戦争で馬と少年が別れなければならない悲しい歌なのだと3番の歌詞まで教えてもらう。まる子は少年の気持ち、いつまでも忘れないよという心を描く。
絵が賞をとった事をお姉さんに知らせようと訪ねると、お姉さんにその歌詞を教えたボーイフレンド修一が、田舎に帰って牧場をするので一緒に来て欲しいとプロポーズしていた。
絵を描きたいから行けないと断るお姉さんに絵はどこでも描けると諭すおませなまる子。そして結婚式の日、そっと学校を抜け出し、絶対忘れないからねと叫ぶのだった。
しばらくしてお姉さんの絵が掲載された本が届く。それはまる子が、にわとり小屋の掃除と引き換えに手に入れたばかりの宝物の本と同じものだった。
さくらももこ原作の同名の人気漫画の2度目の映画化。

さくらももこが、脚本なだけに、ストーリーの合間に笠置シズゴの「買い物ブギ」などのユルい摩訶不思議なミュージカルが挟まるなどユニークな展開の中に、まるちゃんと絵描きのお姉さんのしょう子の友情が軸にあって、ほっこりするアニメ映画。
ma

maの感想・評価

4.5
音楽の授業で知った「めんこい仔馬」を気に入ったまる子は、図画の課題である「〝わたしの好きな歌〟の絵」のテーマにしようと考える。しかし、曲をどう絵に表現したらいいか分からない。
そんなときに出会ったのは、プロの画家を目指しているがなかなか日の目を見ない歳上のお姉さん・しょう子だった。




↓ネタバレ



音楽ターンはどれもこれも素晴らしい。ほんとうに。エモさの漂う作画から一気にサイケな世界観にトリップするあの感じ。とても癖になる。

頭のおかしくなりそうな映像に彩られながらも、確かなせつなさを孕みながら進行していく物語。


小学3年生のまる子が出会った、大好きなおねえさん。


「その日のおねえさんは人魚姫みたいにキレイだった あたしはおねえさんが泡になって消えちゃうんじゃないかと心配で 魚を見るフリをして 何度もおねえさんを見てたよ」

この言葉が「もう一回尻をぶたれりゃまだ寝てられるなら、あたしゃそっちを選ぶよ」と言い捨てたのと同じ心から生まれるというのが味わい深いし、おねえさんのおそらく内面から滲み出る美しさに気づいても騒ぎ立てることなく、それを大切に大切に見つめるまる子の可愛らしさに、数秒間息ができなかった。

おにいさんの「君は僕と人生を一緒に歩いてゆくことより 自分の夢を選ぶんだね」って、なんだかおねえさんを悪者みたいに言ったけれど、あんただっておねえさんの夢より自分の都合を優先させようとしてるじゃんかって思っちゃう。

思っちゃうけど、そのあとにまる子が「おにいさんはひとりしかない」と涙ながらに訴えた姿にはぼろぼろ泣いた。「この人に幸せになってほしい」まる子のその純粋な願いが、ひしひしと伝わるからだ。

たとえそのまる子の言葉が、恋よりも夢を追おうとしていたおねえさんの人生を変えてしまったとしても。

それだけでなく、おにいさんから贈られたすずらんにも彼女は背中を押されていた。すずらんの花言葉は「再び幸せが訪れる」。大切な人、愛する人へ贈るお花だが、すずらんの時季は春では無かったか。あくまでも「彼女が自分の意志で結婚を決めたのだ」という印象のためにお花を使ったような見方もできてしまう。

「大好きなおねえさんに会いたい、話したい」ではなく、「おねえさんのお嫁さんになるところを見たい」。それだけで学校をサボって走って走って転んで、必死に登ったジャングルジム。泣きたい気持ちをこらえて叫んだ「おねえさんキレイ!キレイ!」にもぐずぐずになった。

しかし、まる子が「ばんざい!ばんざい!」と手を挙げ、貰ったペンダントを振り回すところで、物語は急に表情を変えたように思う。

「めんこい仔馬」は、ほぼ軍歌だ。東京での夢を捨てて遠い北海道へと嫁ぐおねえさんの姿を、軍地へ赴く馬に重ねたのだとしたら、手放しで「面白い!感動した!」と拍手できる構図ではなくなってくる(あまりの哀しさゆえに)。

もしかしたらこれはさくらももこの人生をなぞっているというか、「わたしが結婚した世界線」をおねえさんに重ねて描いたのかもしれないと思った。

やるせない思いで胸がいっぱいになるのだけど、それでもまる子がおねえさんと出会い、大好きになって、腹の底から幸せを願った、あのやさしい心は決して嘘じゃない。思い出を掻き抱きながら「忘れないよ」とひとりで泣くまる子の姿にまた泣かされてしまった。わたしはあんたの涙を忘れないよ。


感動からの辛辣なナレーション。良いぞ。これでこそちびまる子ちゃんだからね。

軽い気持ちで観たのにこんなにも心を奪われ、考えさせられるとは思いもしなかった。
 なんて素敵な映画なの...?空想と音楽って無限の広がりを見せる。この映画を観たらこれはアニメでしかできないなって思うけど、実際にやってみた人なんてそういない。日本のアニメ映画に燦然と輝く傑作ですよ。音楽のためにこの映画がある。この作品だけのために音楽がある。
 友蔵と父の小ボケ、おかしな同級生、テンポも良くて笑える。そしてなにより先生。一瞬差し込まれた画像が先生の過去を、「めんこい仔馬」の歴史性が写す。

 強いていうなら男女の関係性は非常に昭和的で、今見てみると結構違和感がある。まあ男がなんと取り柄もないのに女を付き従えていた時代ということが分かる、くらいに留めておきましょう...
かに

かにの感想・評価

-
小さい時この漫画ずっと読んでて、VHSも何回もレンタルしてもらってたからネトフリ来てくれて凄い嬉しかった〜。今観ると細かい所気になるけどやっぱり最後泣ける。お姉さんと仲良くなるとか電車で静岡行くとか憧れたなー
「さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」の感想・評価を全て見る

ピートロさんが書いた他の作品のレビュー

怪物(2023年製作の映画)

4.2

母親、先生、子というそれぞれの視点移動は『藪の中』だけど、本作はそれに『カメ止め』を彷彿とさせるような怒涛の伏線回収ラッシュが出色。
脚本がテクニカル過ぎてテーマが入って来にくいとか、演出が過剰になっ
>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

好みの「オシャレホラー」だったが、ちょっと「意味」が強過ぎた。
シュールではあるが必要以上に制作者の主張がわかりやすいと冷めてしまう…。
美麗な映像や音楽、几帳面な構成などはさすが。

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.9

現在、日本版リメイクが公開されているが、オリジナルの評価が良かったので鑑賞。
深刻なサスペンスでありながらも、これでもかと連続する不運はもはやコメディ。
ちょっとだけ安っぽさはあるけれど、ネトフリで気
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

数々の受賞タイトルやシネフィルのかたがたの高評価で気になっていた作品。
抑え気味の前半(ひたすらペダントリックな対話が続く)はちょっと意地悪。
「孤高の天才の苦悩」という雰囲気で進みながらも、徐々に明
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

上映時間も短く劇伴や過剰な演出もなく台詞も少ないが、街の息吹やジムの熱気、ケイコの心の葛藤が感じられる実直な作品だった。
車や生活音などのノイズを目立たせることでケイコの障害と孤独が浮かび上がっていた
>>続きを読む

あのこと(2021年製作の映画)

3.8

妊娠中絶の凄絶なる体験映画としてのインパクトはあるが、『17歳の瞳に映る世界』のほうが映画としては好み。
本作ではなぜか理不尽で無慈悲な社会への悲憤という方向に気持ちが集中しづらかった。主人公のタフさ
>>続きを読む