やんま

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌のやんまのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

気になってた本作がついにNetflixに現れたので鑑賞。

ちびまる子ちゃんやサザエさんは、平成中期生まれの自分でも感じる懐かしさがある。自分自分の知る限りでは、昔から、大きな変化なく国民の心に寄り添い続けてくれているからだろうか。

静岡で出会った絵描きのお姉さんと学校で出された"「わたしの好きな歌」をモチーフに絵を描くこと"という宿題。この2つを巡る、温かい物語。

歌が大きく絡んでくることもあって、各キャラクターの好きな歌として昭和の名曲がヘンテコな映像とともに度々流れる。世代じゃないのでこの辺が全く分からなかったのが少しいたかった。『すずめの戸締まり』で流れた懐メロは聞いたことあるものがほとんどだったけど、本作はかすりもしなかった。

映像は幻想的なものやドラッグきめたあとの幻覚みたいな変なものもあってなかなか特殊。原作特有の表現でもあるけど、再現具合が素晴らしい。にしても各キャラクターの精神世界のようなものの表現が面白いな〜、と思ったら湯浅監督らが手がけているらしい。

お姉さんが結婚のことで葛藤する辺りはモヤっとする場面もあり。平成初期(ほぼ昭和)に作られたものだから、この辺は当時の価値観として受け入れるべきなのかもしれないけどやっぱりちょっと引っかかる。
「きみは僕と同じ道を歩むことより自分の仕事を取るのかい?」って言いながら仕事のために彼女を捨てる佐藤くん畜生だろ。

あれだけ良くしてくれるのに結婚式は呼ばないものなのか。勝手に親族だけの小規模結婚式だったんだと解釈した。

とはいえお馴染みの面子や家族との絡み、まる子とお姉さんの関係はとても良かった。感動だけでは終わらない、オチをつけてくれるラストも。90分という短さもあるけど、観てて全く飽きないのがすごい。大抵の映画はまだ〇分?!ってなってしまう。


一番好きなのは酔っ払った友蔵とひろしがわーわー泣き出すところ。平和だ。お姉さんとのデートに友蔵がついてくる異色のWデートも好き。大野・杉山はこんなにガキっぽかったっけ?


漫画だとどの話が好きだろう、って考えたけど悩ましい。バカンスや永沢家炎上、クリスマスパーティーも好きだけど、やっぱりローラースルーゴーゴーからの寿司屋回かな。久しぶりに読みたくなってきたので読み返してから書き足すかも。この話も収録されているみたいだけど全く覚えてない💧
やんま

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