ダコタ・ジョンソンのインタビューを読んでいたら、「鳥」主演のティッピ・ヘドレンが実の祖母であること、祖母はヒッチコックにキャリアを潰されたこと、そのエピソードが近年映画化されたことを語っていた。
ティッピがヒッチコックと袂を分かったのがこの「マーニー」。
幼少期のトラウマから犯罪行為に走る美しい女が無意識に純潔であることを強いている点や、美女ゆえに金持ちに守られるという展開は今でいうところのマンスプではある。
が、前半のショーン・コネリーに一切なびかないティッピは悪女というより一匹狼ならぬ一匹猫のようで、どこかチャーミングに映る。
シエナ・ミラーがティッピを演じた「ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女」(2012)は残念ながら入っているサブスクにはどこにも見当たらず。
大巨匠を批判するようなストーリーのはずなので、彼の作品を配信したい側からすればこちらを外すという判断になったのかな、なんて邪推。
