nori007

希望の国のnori007のレビュー・感想・評価

希望の国(2012年製作の映画)
1.0
福島原発事故から数年後に再び
大地震がおこり新たな原発事故が起こるストーリー。

言いたいことはわかる。タブーに挑んだ姿勢も評価する。
が、この映画には全く共感出来なかった。

たしかに現実にあったことだろう。
いや、今も進行中のことかもしれない。
ただ主人公は、震災後に放射能の恐怖を唐突に叫び始める。
地震の規模も津波があったのかも原発事故があったのかも
語られることなくこの展開だから全く実感がわかない。
政府は何かを隠して放射能が漏れていること前提で話が進む。
そして主人公は度々激昂しながら放射能が危ないことを叫ぶ。

これでは、単なるクレイマーかメンヘラ的な行動にしか見えない。
もっとその行動に至るまで出来事があってこそのものなのに
その部分の必然性がまったくない。
一応、放射能について本で勉強する部分があるのだが
その本の著者が雨○処○かよ。。。ついでに上○隆でもすすめたろか!w

国の対応も高圧的に避難退去を命令するのみ。
周囲の住民たちも冷ややかな人たちばかり。
こんな人いるかい!と思ってしまう。
さらに園子温流の叫ぶ演出が主人公のイタさを増幅させていた。

原発事故を憂慮する自分としてはもっと真剣に
どこに問題の根源がありどうするべきかを提示すべきだったと思うのだが。
その戦いあっての「希望の国」だろうと。。。
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