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エリザベスタウンのnaomiのレビュー・感想・評価

エリザベスタウン(2005年製作の映画)
3.1
父親の死をきっかけに、父の故郷エリザベスタウンへと向かうドリュー(オーランド・ブルーム)。街には父親を慕う言葉、お節介な友人や親類がたくさんいた。家族のルーツを辿ることで父親がどんな人であったのかを知るきっかけになっていく…。

子供の目からは、親はあくまでもお父さん、お母さんと見えていて、客観的な人間性を知ることはあまりない。頼りにすることはあっても、頼られる機会は少なくていつまでも頭が上がらない存在だ。大人だから親だからだといって完璧な人間ではない。若い頃には、それなりにやんちゃしたり、恋愛したり、傷ついたり、落ち込んだり、挫折したり、悩んだり…私達と変わらない日々を送っていたのだ。家族以外の人々の目には、どんな風に映っていたのか。それを知ることは、嬉しいというか誇らしい、そんなむず痒い気分にさせる。
私達が親を1人の人間として見れるほど精神的な大人になれて、それでこそ家族として向き合えることが出来たら…ドリューの立場で観賞すると、涙が溢れてくる。
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