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男はつらいよ 寅次郎忘れな草のぉゅのレビュー・感想・評価

4.2
2020年 鑑賞
BSテレ東にて、テレビ初放送の4Kでらっくす(4Kデジタル修復版)での一挙放送にて。13/50作目。
今回も寅さんの夢から始まる(こうなると、寅さん夢始まりサーガだ)。時代劇で、旅烏の寅が、とらやの面々を救い、華麗に解決する夢。毎度寅さんはカッコよく描かれている!どうやら旅烏が鍵なのかい?

毎度風景のいいOP。寅さんのカメラを撮るところで、ほっこり!

柴又に帰ってきた寅さん。とらやから念仏聞こえてびっくり!誰のかって、寅さんとさくらの父の法事。驚き桃の木山椒の木だ!で、寅が法事をぐちゃぐちゃに...

満男が幼稚園?早っ!他人の子の成長は早いなぁ... で、さくらが帰り道で聞いたピアノ。満男にピアノを習わせたいさくら。だが、現実はそうはいかない訳で... 労働者が汗水垂らして働いて、ピアノも買えないのか?って、さらっと言っちゃう寅さんはの破壊力が凄い!で、買ってきたのがおもちゃのピアノ!相変わらずタコ社長の笑いと、ピアノでの喧嘩で柴又を飛び出しいく寅さん。なんか台風のような感じだ。最初は勢力も低いが、次第に大きくなり、勢力MAXで喧嘩起こして、去っていく...

北海道・網走。そこで寅さんは運命的な出逢いをする... それが男はつらいよシリーズ最多出演のマドンナ、旅回りの歌手のリリー(浅丘ルリ子さん)。夢の旅烏、喧嘩の元となったピアノ... 互いに流れ者。夜汽車で、ぽつんと家の灯りが見え、どんな家庭で、今はこういう事をしているのか?と想像をしているところで、夜汽車の汽笛が鳴ると、なんで私は...と、うずくまってホロリと泣いてしまう... まさにあぶく(上等ではない)。って言っていると別れての時。「また日本のどこかで」「じゃあね。寅さん、いい名だね」リリーさんの歌声... 染みる。

柴又は雨。雨... もしや冒頭の続き?そしたら北海道からお便りが... 北海道・網走の酪農家の栗原さん(織本順吉さん)からで、彼の元で寅さんが働いていたとのこと。彼は働いて、ピアノを買おうと思ったのかな?って想像すると泣ける... 慣れない労働のせいか、数日で根をあげた寅さんを迎えにさくらが、北海道の栗原さんの元を訪れるのでした...

柴又にリリーさんが訪れる!寅さん爆上がり!さっきまで「北海道の開拓の人たちは...」で、寅さんの説教で感動してたのに... でもこれぞ!寅さんだ!物はなくても、愛はたくさんある寅さんは、上流階級(私はさしずめ好きなものがあり過ぎる川底の下流階級)!
リリーさんは忘れな草をみつめている。
リリーさんの「寅さん、いいなぁ...」「私も、一人の男に惚れて惚れて、惚れ抜きたい!振られていい」「私は寅さんが好き!」から寅さんは有頂天!「労働者諸君!」って。それを見たおいちゃんの「バカだねぇ〜」に、感動(2代目おいちゃん初も込めて!)!私も燃えるような恋がしたいなぁ〜!でも、さくらは愚かではないよ、寅さん!リリーさんに人並みの家庭の味を味あわせてあげたいなんて、泣けるねぇ... そういう寅さんの一面を知っているさくらは、寅さんに優しいんだね!
源ちゃん、やっぱりな展開だね、ふふふ!

リリーさんのお母さん(利根はる恵さん)が、リリーさんに、お金の無心に来る。嫌な風貌... リリーさんも嫌な気持ちになる。寅さんと旅に出ようって、「寅さんは幸せなんだろう?」の言葉や、リリーさんの夜中の歌声が癇に障ったか?はたまた寅さんは一歩踏み出せないのか、リリーさんの気持ちがより孤独感が増して... 「寅さん、何にも聞いちゃくれないじゃないか... 嫌いだよ!」って、立ち去る。その時の寅さんの顔は、今までに観たこともない、悲しそうな、悲壮感が... 翌日、リリーさんのアパートの部屋は空っぽ... それを見た寅さんは駅にさくらを呼び出し、「もしリリーが来ることがあったら、俺のいた部屋に下宿させてやってくれ」と伝言をし、北の方へ旅立つ!

夏になり、リリーさんは歌手を辞め、小さな寿司屋の亭主・良吉(毒蝮三太夫さん)と結婚し、女将さんに。でも寅さんに会いたいなぁ... 私本当は、この人(夫)より、寅さんの方が好きだったの、って!まさにこれが”忘れな草“なんだね!今回もいつもと違う恋の終わりだ!
一方、寅さんは北海道へ赴き、栗原さんと再会!もうそれだけで染みて、泣いちゃうよ...

熱射病で倒れた寅さん!熱射病?今じゃあんまし聞かない... 確か... (フリーズ中) ...脱水症に代わったからね!
今回のゲストのお一人、毒蝮さん。毒蝮さんも寅次郎らしいと聞いた!毒蝮寅次郎... 毒蝮とらじろう.. 毒蝮とラジオ!私もやろうと考え中!一応次男になるし、父の好きな石原裕次郎さんにちなんだ名前。だから次郎は使える!でも寅が... 裕次郎、裕次郎... 石原裕次郎さんといえば、浅丘ルリ子さん!今回のマドンナも浅丘ルリ子さん!お後がよろしいようで!

“わたしの寅さん、ぼくの寅さん”に寄稿された酒井一圭さん(純烈/ミュージシャン)。50作目の「お帰り 寅さん」を観て泣きすぎて、頭が痛くなったそう。試写室で周りの大勢の方々が泣いていらっしゃって、こんな大勢の人が涙する映画は知らないと。酒井さんと同じ気持ちだったと、「寅さんに会いたかった」んだと。また寅さんに会えたことに感謝をしていらっしゃいました。シリーズものについてくる、完結のさせ方... にわか野郎の私でも寅さんは幸せになれたんだろうなぁと思う気持ちにさせてくれた!いっぱい泣かせてくれた!感謝に尽きます。

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