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暗黒街最大の決斗のbluetokyoのレビュー・感想・評価

暗黒街最大の決斗(1963年製作の映画)
2.3
この映画の本当のタイトルは、「暗黒街最大の決斗になるかと思ったら、ストーリーの収拾が付かなくて、尻切れトンボでわけのわからない結末になってしまった、残念」。あちこちで、岡本喜八監督みたいなことをやろうとするのだが、結局、監督にその力量はなくて、めちゃくちゃになるわけだ。最後は「暗黒街の対決」ネタのパクリも入れているけど、まったく、しっくりいっていない。ドタバタ喜劇のドタバタではなくて、ただの支離滅裂である。
アメリカ帰りのギャング、三鬼が、日本にギャンブルを広めようと、アメリカからケンを呼び寄せた。
ところが、日本には、もともと、伝統的にやくざの賭場があって、やくざとしては心穏やかではない。
一方、やくざの老松組八代目に就任した真平に、新興やくざ郷田がケチをつけた。三鬼と話をつけたら認めてやるよ、ということだった。
真平が三鬼のところにいくと、なんか、銃撃したのがいたなあ、そいつ、やくざだろ、そいつを連れてこいや、と言われた。
なぜか、ケンがそいつの居所を突き止めて、老松組に放り込んだ。実は、ケンは真平の兄なのだ。
新興やくざ郷田は三鬼と手を組んで、手を広げ始めた。危機感を持った鶴吉は、ドスを手にして、三鬼のところへ殴り込みをかけた。
それを知ったケンは三鬼に、相手はドスしか持っていない古いやくざだ、なんとか、穏便に頼むぜ、と電話をかけた。ところが、郷田がそのあと電話で、鶴吉は、はじきを持ってるぜ、気を付けろよ、とウソを言い、三鬼は、鶴吉が来ると、すぐに射殺してしまう。
心配になってやって来た、ケンと真平、倒れている鶴吉を見て、お前は、友達じゃねえ、敵だ、ということで、ケンと三鬼の仲は決裂してしまう。
三鬼は殺人犯として、身を隠す。取って代わって、郷田が、一気に勢力を拡大。
郷田は、ゴールデン・ダイスで、ギャング、やくざも招待して、パーティーを開催。ケン、真平も来る。
そこへ三鬼たちが乱入。だが、郷田は慌てない。おめえらが来ることはわかってたんだ、と言いつつ、ずらりと殺し屋を並べた。
だが、三鬼は、腹にダイナマイトを括り付けていた。おれが撃たれれば、ここにいる全員、道ずれだぜ。と言いつつ、銃撃、すぐに、ステージの抜け穴に飛び込んで地下に脱出。パーティー会場では銃撃戦。
地下に来た郷田も射殺され、三鬼はケンと真平に鉢合わせになる。
おれたちは敵同士だよな、と言って、三鬼とケンは撃ちあう。実は、三鬼は、ケンを狙っていた敵を撃ち殺したのだ(このシーンは暗黒街の対決そのまま、ただのぱくりなので無理やり感がある)。三鬼は、おれは自爆するんだと言い、ケンと真平を外に出させる。
ケンと真平が外に出たところで、ズガガガガーン、と大爆発、といっても、撮っているカメラがゆさゆさと揺れてるだけ。
包囲している警察が来る。終わり。ギャングとやくざが対決するわけではなく、なんの対決だか意味不明である。
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