アタラクシアの猫

禁じられた遊びのアタラクシアの猫のレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
4.3
不朽の名作。
戦災孤児ポーレットちゃん(5歳)の純真無垢な心で死を弔う行い(プレイ:遊び)を描く。

フランス版ホタルの墓。
ポーレットちゃんの振る舞いと、幼児の聞き分けの無い感じはトトロのメイちゃんに通じる。ラスト30秒、号泣必至。

1940年6月、ドイツ軍の空爆に恐れるパリ市民が、こぞって市街地から郊外へ疎開。途上、ポーレットちゃんの両親が機銃掃射であえなく死去。

牛追いの少年ミシェルは、逃げた牛を追いかけてポーレットに出会う。
「牛なんか怖くないもん」と言いつつ泣いてるポーレット。
ポーレットは、既に死んでしまった愛犬のジョックを抱っこしていた。

ミシェルは賢くて司祭様の祈りの言葉を暗唱していた。そしてポーレットの愛犬ジョックを埋葬してあげる事に。
一匹だけじゃ寂しいからと、モグラやヒヨコ、カタツムリのお墓もこしらえたい2人。
お墓には十字架が必要!ミシェルはポーレットの為に十字架の調達を始めるのだが…

ポーレットちゃんが戦災孤児と言う事を忘れてしまう程、中盤のドタバタ・コメディが効果的。
忘れた頃に戦災孤児の現実を突きつけられる。戦争は、こうやって不幸な子供を生み出す。

この映画は、制作費ギリギリの低予算映画。BGMは費用が嵩むオーケストラじゃなく、たった1人のギタリストに委ねられた。
それがアルぺジオ・ギターの名曲「禁じられた遊び」
クラシック・ギターに触れた人なら、最初の5~6小節は直ぐに弾ける。でも全曲演奏は、難しいのです。