よふかし

禁じられた遊びのよふかしのレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
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悲しい…
大人からすると(世間体の悪さも含めて)「なんて不謹慎なことをする悪ガキだ」と叱るしかないっていうのも自分も大人になったから分かるんだけど、
子どもからしたら死んでしまった生き物への自分達なりの埋葬は、死という理不尽なものを理解し受け入れ乗り越えるための儀式なんですよね。感覚は大人がするそれとなんら変わらなくて、幼いゆえにただ「立派な十字架」に込められた自分達以外の人の想いに想像が至らなかっただけ。
作品はやるせないまま終わりますが、
この作品の先に大人と子どもの対話がありますように、と、
そして何より、突然親を失くす子どもが1人でも減りますように、大人に隠れて埋葬の儀式をする子なんていなくなりますように、と願わずにいられませんでした。
戦争という「大人達の殺し合い」に子ども達が巻き込まれることがないような日が1日でも早く訪れて欲しいなと、1人の大人としてポーレットとミシェルの透き通った瞳を見ながら胸が締め付けられました。
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