マンネン

禁じられた遊びのマンネンのレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
2.5
誰もが知る名画。1952年戦後7年目のフランスの作品。それを考えると戦争、人の生死に対する純粋な子供の目線を使っての反戦主義が強烈に伝わってくる。もちろん当時は全世界が疲弊しててそのような風潮はよく分かる。
映画という娯楽は平和の上にしか成り立たない。だからエスタブリッシュメントたる映画関係者は目先の平和主義を唱える。「戦争反対」に誰も反対する事はできない事が分かっていてのやり口。
大人が子供を使ってイデオロギーを主張する様から現在のグレタトゥンベリが思い浮かぶ。一般庶民より明らかに資源を消費している人間が幼い子供の純粋さを利用して環境保護を訴える。そんな矛盾を考えさせられながらの鑑賞だった。