儚く悲しい少年少女の遊び
冒頭空襲から逃げ惑う人々をこれでもかと見せつけられます
そして空襲に巻き込まれ、自分のすぐそばで両親と愛犬を失った少女ポーレット
愛犬の亡骸を抱えて歩く少女と出会ったのは農場で暮らす少年ミシェル、そんな2人の交流を描く作品です
ポーレットの愛犬の墓を作り埋葬するミシェル、神も祈りもまだ知らないポーレットは愛犬が寂しくないようにもっと墓を求めます
死や葬いの意味までちゃんと理解できていないまま、墓を作りと十字架を盗む始末…
冒涜的な行いですが、当人達には遊びの領域なんでしょう…無邪気な少年少女を見るとこみ上げるものがありますね
そしてラストはさらに悲しげ
ここまで胸を締め付けられるラストシーンは滅多にないと思います
儚げなギターの音色に彩られた、少年少女の純粋さが胸打つ作品でした