レイラ

エコールのレイラのレビュー・感想・評価

エコール(2004年製作の映画)
3.8
女の子、少女たちが集まると、不思議な雰囲気を醸し出す。それが観たくて借りた。内容は知らなかったが映画の表紙に惹かれた。
表紙だけで連想すると「ペドフィリア的な映画」と思うが、そんな表現はない。しかし、全く否定もできない。
それが、少女たちが主演の映画の魅力だと思う。
映画は寓話的な進行で始まる。いつの時代、どの国、なんのための学校(エコール)かもわからない。
外界と隔絶された森の中の寄宿舎で少女たちは先生と彼女たちの身の回りの世話をする女性と暮らしている。
そこには男性は一人もいない。寄宿舎は豪勢な造りで、かなりの年数を経ていると感じる。
新入生は棺桶に入ってやってくる。少女たち全員は長い髪を同じ年数ごとに同じリボンで髪を飾る。新入生は赤。真紅と言っていいような。そして最高学年のリボンは深いパープル。
この映画、原作があるが読んでいないので、映画の解釈だけになるが、少女たちは、なぜそこにいるのか、なぜ、男性がいないのか、なぜ、外界と隔絶されているのかは描写されない。しかし、その無言の表現がより、神秘性を醸し出し、原題の「Innocence」(純真、純潔、清純など)のイメージが深まる。ある種、純粋培養されているイメージをだいた。
監督の視線からは性的な表現は一切感じないがラストの表現はある意味、解放なのか。束縛なのかの解釈が分かれるかも。
レイラ

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