レイラさんの映画レビュー・感想・評価

レイラ

レイラ

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ディセント(2005年製作の映画)

4.3

10年ぶりくらいの再見だった。当時、無名のニール・マーシャルが、脚本を練りに練り、仲のいい女どうしの単なる地下洞窟の探検で出くわすホラーにしていない伏線が貼ってあり、それが、とにかく上手いと思った。あ>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.2

子どもたちの持つ、恐い面、残酷な面を見事に描いた作品だった。監督は大友克洋の「童夢」にインスパイアされたらしいが、その演出が、とても上手く、思わず引き込まれ、目を背けそうになったりした。北欧にも、あん>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.9

公開されて1か月以上、今や世界でも話題沸騰の、この作品。
今更ですが一言書きたい。3回、IMAXで観に行って、ようやく全体が、今までの怪獣映画と何が違うのか、理解できた。
この映画、やはりすごい。過去
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ザ・ボーイ 鹿になった少年(2015年製作の映画)

2.7

DVDの表紙や邦題だけをみると、鹿の角が生えてくる少年の話の、どこがホラーなのかと思ったら違った。可愛そうな家庭環境に育った少年の話やんか。だれかソーシャルワーカー呼んであげて。

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.6

カズオ・イシグロの原作をSF映画の秀作「エクス・マキナ」や「アナイアレイション -全滅領域-」を監督したアレックス・ガーランドが脚本を担当したというので、今になってようやく鑑賞した。
隔絶された森の中
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アトランティス(2019年製作の映画)

3.8

ロシアとの戦争が終わった2025年の近未来が舞台。ワンシーン・ワンカットの描写で戦後のウクライナのさまざまな地のシチュエーションで生きる兵士、人道活動家、労働者などが描かれる。
ウクライナの荒廃した土
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エッジ・オブ・トゥモロー(2021年製作の映画)

3.5

平和の抑止力の戦闘用パワードスーツ。その最強の兵器を奪い世界破滅を企む凶悪テロ組織が出現。それを阻止するSPのロン・ウェイ。これを着て敵とと戦う中国版ロボコップかと思いきや、展開は意外な方向に。映像の>>続きを読む

プロトタイプA 人工生命体の逆襲(2020年製作の映画)

2.8

とても頑張って作ったのがわかる作品。難点は上映時間が長い。無駄に引き延ばすシーンは不要。低予算ながらSF感はあるのはいい。

アルファヴィル(1965年製作の映画)

3.5

公開当時、たくさんの賞を受賞しているが、これはアメリカのB級SFのシチュエーションSFの上を行く、開き直り映画で、途中、笑いそうになった。夜のシーンが大半だが何の装飾せずに、パリの街を別の星だと言い切>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.8

物欲主義のくせにクリスマスプレゼントを欲しがる子どもに嫌気がさしてる本物のサンタ。酒場でビールをあおるがクリスマスだからトナカイに乗ってプレゼントを配りに行く。
ここから富豪の家に押し入った強盗団との
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.1

男女の大きな違いは「女性は子どもも産める」だ。
この映画のタイトルの指し示す「女の顔」は女性のこの部分と男性の性欲処理に使われる「もの」としての扱いだと思う。
とても残酷だが先の大戦でロシアは戦地に赴
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夕方のおともだち(2022年製作の映画)

3.8

原作の山本直樹の傑作のひとつ。有害図書扱いされる作品だが映像化は見事に成功し、真性のマゾが死と隣り合わせの調教で、生きがいを取り戻すのは、日常の再起動のような気がした。配役も原作のイメージに沿った俳優>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.5

エキセントリックな小学生のとんでもない日々の映画かと思ったら物語性だけで語ると、かなり過酷な小学生・中学生時代を過ごす女の子の話だった。
彼女がそれを乗り切るのは「発達障害」だろうと思われる(途中で気
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.0

完璧な暮らしと家庭に仕事、絵に描いたように幸せな夫婦たちが暮らす街。
始まって20分ほどで「これ観たことがある」という既視感を味わい、
映画の謎が明らかになるころには「未来世紀ブラジル」を観たくなった
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.4

ナ・ホンジンが、またすごいホラーを魅せてくれる。タイ東北部のイサーン地方の村を舞台に神が存在する以前、自然に息づく精霊たちを『ピー』と呼び、崇め、日々の暮らしの指標を頂いてきた人々。病気は医者へ。不明>>続きを読む

スモールワールド(2021年製作の映画)

4.0

ポーランドからロシアへ誘拐され小児性愛の対象として売られてゆく子どもたち。
世界的組織だという時点で空恐ろしい。
かわいい女の子がおませを超える言葉で大人の男性に答えシーンは胸が痛い。

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

3.5

意外や意外。恐かった。同時に水中版ゴーストハウスは窒息しそうになる。

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.1

何のための任務か?果ては何をしているのか?よく分からない

犬王(2021年製作の映画)

4.2

「見事だ」
観終わって、思わずそうつぶやいた。
100分足らずの、このアニメは近年のどのジャンルにも属さない圧巻の室町ミュージカルだった。

足利義満が南北朝の統一を目指していた室町時代初期。 京の都
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デモニック(2021年製作の映画)

2.7

「第9地区」も斬新さ、発想、ビジュアルをとりもどしてほしい。

デリリウム 迷宮の館(2018年製作の映画)

3.0

精神病院退院した患者が、あんな恐い事を主治医が許可するわけないよ。

エコール(2004年製作の映画)

3.8

女の子、少女たちが集まると、不思議な雰囲気を醸し出す。それが観たくて借りた。内容は知らなかったが映画の表紙に惹かれた。
表紙だけで連想すると「ペドフィリア的な映画」と思うが、そんな表現はない。しかし、
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.6

映画が好きで、好きでたまらない高校生にとって、夏休みは毎日死ぬほど映画を観るか?
金かかるけど映画作ってみるか?
内容は違えども、自分の高校時代を思い出した。
今はデジタル撮影だからカメラはスマホなん
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初恋のきた道(1999年製作の映画)

4.5

監督/チャン・イーモウ、
主演/チャン・ツィイー
今や世界的大女優、チャン・ツィイーのデビュー作にして、第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞した傑作。
都会からやってきた若い教師ルオ・チャンユーに恋し
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シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

4.9

1980年にロードショー公開された「シャイニング」は119分の「コンチネンタル版」であり、本国の北米では143分のバージョンが公開された。
この事実を知ったのは公開から5年以上経過したころだった。
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汚れたレオタード(2019年製作の映画)

2.8

原題はDiamond Soles、日本語なら「ダイヤモンドの足(の裏)」
邦題に惹かれた。アメリカのトップモデル、アリ・マイケルが主演するエロティックドラマことにも惹かれた。この映画、その情報
以外に
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

5.0

一番、最初に観たスタンリー・キューブリックの映画がこれだった。
当時、映画をスクリーンで観るという意味で僕は恵まれていた。1970年代半ばだ。二番館が各街にたくさんあり、自主上映は盛んに主催されており
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

5.0

あくまで長年の独自解釈です。そして、かなりの長文です。飽きたら途中でやめてください。

2018年、公開50周年記念の4Kリストア作品上映が開催されたとき、修復を担当したクリストファー・ノーランとジェ
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

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とても質の高い演出と、年齢差はあるが素晴らしい演技派の女優二人に拍手を送りたい気分になった。
自宅で書道教室を開いている75歳の雪は書店で偶然、手に取り買ったマンガがBL(ボーイズ・ラブ)で、それにハ
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人でなしの恋(2022年製作の映画)

2.0

この映画、江戸川乱歩の原作という知識以外はなしで観た(95年版は観ていないので知らない)。
始まってすぐに感じたのは映画として、シーンの完成度に、ものすごく極端な差異があると感じた(夜のシーンでは、す
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

夏休みの公園で出会った青年と少女の二人。
19歳の寡黙な大学生、文が「家に帰りたくない」という10歳の少女、更紗に「ウチ来る?」と誘うシーンから始まる。
この映画原作を読んでいない上に細かなストーリー
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