すぎ

2001年宇宙の旅のすぎのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
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「2001年宇宙の旅」に評価をつける為には、後3回は見なければいけないな。。
という事で、ホシ無しレビュー


この作品は3章に分かれており、それぞれ舞台は大きく異なります。

第1章 「人類の夜明け」
(おサル、リアルすぎるの巻)

我々の祖先、猿人が主人公となる第1章。
この猿人集団の中に突如、黒い石板状の「モノリス」が現れ、猿人たちを困惑させつつ、好奇心を駆り立て興奮状態へと導いていきます。
モノリスは猿人集団の中で浮きまくり。
「エ、エ、何だコレ」
と1匹の勇気ある猿人が恐る恐るモノリスに触れると、仲間も一斉に触りだし

ピコーン!「敵のサルどもと戦う時は武器を使えば良いのか!」

と、死んだ動物の骨を道具として使う事を思いつく
こうしてモノリスにより猿人は生き延びていく術を覚え、知性を持つ現代の私達へと進化していきます。
そして、およそ300年後に月面の地下に埋められた第二のモノリスを宇宙飛行士達が発見。

第二モノリス「ウワ、見つかった!!もしもし木星圏の方聞こえますか?頭がでかい白い服着た野郎共に見つかりましたぜ!!!木星圏、そちらに信号を送ります」

モノリスは木星方向に信号を送り、人類はそれを辿るようにして木星探査へと導かれていく。

第2章「木星探査計画・18ヶ月後」
(唇の動きを見られたばっかりに、悪口がバレてしまううっかりさんの巻!!)

木星探査計画の為に飛行しているディスカバリー号の船内が舞台であり、登場人物は人工知能を備えたコンピューター 通称ハル、そして乗組員たち。
優雅な船内ではハルが全てを管理しているが、そのハルが異常をきたし船内は悲惨な事態へ。
ハルに信用をおけなくなったクルー達はハルをどうしようかと相談をする
「船内で話すことは全て聞かれてしまう・・・どこで話そう」
そこでディスカバリー号に付属された小型船の中にわざわざ入りハルとの通信機能をダウンさせ、相談する準備を進めていく。しかしハルの観察はするどかった・・・
くしびるの動きをヨ・マ・レ・テ・タ!!!

ハル「私が間違える事は絶対にありませんから!最高のプログラムですから!私のことを信用出来ないというなら容赦しないですカラァ」

こうして人間とコンピューターの間に亀裂が入っていき、最終章へ。
(ネタバレはしたくないので、2章についてはあまり触れないでおきます。 )

第3章「木星、そして無限の彼方」
(目が点になるの巻)

ディスカバリー号の乗組員ボーマンは、波乱万丈の2章の後、木星圏に浮かぶ第三のモノリスを発見。それに近づいた彼は“スター・ゲイト”に突入しサイケデリックな現象にさらされます。
この時に登場する豪華な室内がすごい!森美術館「シンプルな形展」でも、このセットの写真が飾られてたほど....!

話は戻り、ボーマンは老いていき恐らくご臨終。
胎児の姿をしたスター・チャイルドへと生まれ変わるのですが、
これは星の間を自由に行き来する新しい種であり、人類の進化の次の段階であったのでした。
〜END〜

何にせよ見所が多いもので、レビューに何を書けば良いんだろう状態。
第2章で出てくる食事は一体何をペースト状にしたものなのでしょうか。取り出す瞬間に「アチチッ」となっていたので、ホットミールには間違いないですよね。

第1章の宇宙食を運ぶシーン(34:20)では、女性の後ろのテレビ画面に柔道の試合が映っています。柔道といえば『ロリータ』ではクィルティ(ピーター・セラーズ)が柔道について触れているので、キューブリックは恐らくこのスポーツに興味があったのでしょう。

映像でも完璧を目指し、思想として難解、
影響を受ける人が後を絶たない理由がよく分かりました。
「これどうやって撮っているんだろう?!」とハイレベルな技術による刺激が次から次へやって来るので、2001年の魅力を受け止めきれていないです。
はやく深く全部を味わえるようになりたいものですなぁ
すぎ

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