デヒ

2001年宇宙の旅のデヒのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.9
* 映画は時間分けによって3つの物語で構成されている。 この3つはつながっている。 私は3番目の物語の方が印象深かった。ある日、ハルは故障した部分があると知らせているが、2人の人物が確認してみると、異常がないと出てきた。 ハルは、「今まで9000型コンピューターは間違ったことがない」と言うが、二人は疑い、信じていないような反応を見せている。 ハルが2人が共謀したことに気付いて人を意図的に殺した時とハルの言葉通り故障した時、帰還を拒否した時に本当に鳥肌が立った。 台詞の中で「コンピューターは完璧だが、人間はミスをする。」という台詞があった。 ハルの言葉通りに故障した時は本当に鳥肌が立った。 本当に台詞がぴったり合った部分だった。 そして、一番最後に主人公は光り輝く光線を追ってあの部屋にたどり着く。 そこでだんだん歳をとっていく自分と出会い、最後は黒い石版の前に赤ちゃんになる。 出直すような感じ、 そして、宇宙はどれほど膨大なものかを悟る場面だった。

* 映画を観ながら、カットとカットをつなぎ合わせて效果を表すモンタージュが素晴らしいと思った。最も印象深い場面が二つある。 最初は、序盤の場面の類人猿の道具使用シーンだ。 ある類人猿が動物の骨を不思議に眺めていて、道具として悟り、手に持って武器のように使い始める。 道具だと気付くまでは長回しで見せるが続いて骨を持ったまま空に出す手、砕ける頭の骨、動物が倒れることを続けて見せて観客に類人猿が道具を使用するように「進化」なったことを見せてくれる。2番目は中盤に木星に向かっている人々の話で「ハル」という人工知能が登場するが、丸の形をしている。 広角レンズで撮影して歪曲した姿の二人の人物が見えるハルの視点ショットとか、ハルの視点で宇宙船の中の二人の口の動きを見せる場面を見て、観客もハルと同じ視点で人物を眺めることができると思った。 人物ではなく機械の視点ショットのためなのか、何かキモチ悪かった。
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