カーズWSA

2001年宇宙の旅のカーズWSAのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
5.0
アイムアフレイド‥

↓長いです。

高校生の頃初めて観ました。
骨→宇宙船、ハルとの戦い、ツァラトゥストラ(当時は名前知らず)を始めとする音楽の使い方にものすごく衝撃を受けて、ラストのわけわかんなさ、全体的なわけわかんなさに観終わった後しばらくボーっとしてしまいました。全く処理できず。

その後、何とか自分を納得させたくてこの映画に関するいろんな解釈や諸説、記事などを読み漁りもう一度観る、ああなるほどこういう意味にもとれるのね、なんてわかった気になってひとまず納得。

数年後(たぶん2001年で大学生)、映画館でやっててそれを喜び勇んで観に行って、周りはおじさんばっかりで、それでなんか自分はわかってる感じしちゃって、ワクワクしながら席に座り開始数分で爆睡。
バイトとサッカーとバスケと飲み会と女の子とひとり暮らしの友達の家でウイイレ大会の合間を縫ってわざわざ時間作ったのに。
猛省しました。

ネットで見た解釈を、図書館にあったそれっぽい本を、友達とああだこうだ言い合って楽しかったです。

その後大人になりdvdも買って何度も観ることになるのですが、あるとき思う。
別に良くねえ?これはこれで。

宇宙船が到着するのに美しき青きドナウまるまるかけるってもうこれ見せたいだけなんじゃないか。

手塚治虫が加わってたらどんな宇宙が見れたんだろうな。

作る側は必ず何らかのメッセージは込めてるだろうし、それを伝えようとしてるんだろうとは思います。キューブリックはスピルバーグに、どうやったら君みたいな映画を作れるんだ?と聞いたとか。

ホントかどうか知らないけど、そういうエピソードを目にしちゃうと、実はすごくわかりやすくパンピー受けを狙って毎回作ってるのにあんなんなっちゃってるだけだったりして、とか考えたり。そんなことは無いとは思いますが。もしそうなら結構な変態です。

音楽に解説を求めるか?考えるものじゃない、感じるのだ、とはリンチ。
いや、アンタがそれ言うか。じゃもちっとわかりやすくしてくれよ。

とにかく僕はこの映画大好きです。
この前が博士で後がオレンジ、いややっぱキューブリックって素敵なやつです。こんなにも楽しませていただける。
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