衝撃的スタンブリー・キューブリック。
これが1968年の映画だって?信じられない。
映画は物語。役者同士のセリフの掛け合い、それだけで物語が構成されるわけではないと思い知らされた。音楽の使い方が秀逸。
セリフ少ない映画にも関わらず画面に釘付けに。完璧。
自宅での映画鑑賞で没入するという体験はしばらくしていませんでした。
まさか1968年の映画でそんな没入体験をさせられるとは思いもしませんでした。
冒頭は猿人が住む星に突然モノリスが登場。
そこから彼らの生活は大きく変わっていくのです…耳をつんざくような音響。ただそれが不快にはならず、映画に意識を向けさせるのに一役買っています。
スタンリー・キューブリック監督作品にはそれほど傾倒しておらず、カルト的な人気を誇る『時計じかけのオレンジ』はどちらかというと苦手な部類。
ただ本作は間違いなく僕の中でのキューブリック映画No.1に躍り出ました。
無機質な宇宙船内の様子、美しい宇宙空間。
何度も言いますが、1968年の映画のクオリティとは信じがたいです。
「完璧」と言いながら5.0点満点にしていないのは、いつかこの映画を劇場で観る楽しみのために0.1点を引いておきます、という意思表示です。
素晴らしい映画をありがとう。
〈キャスト〉
デヴィッド・ボーマン船長(キア・デュリア)
フランク・プール(ゲイリー・ロックウッド)
ヘイウッド・R・フロイド博士(ウィリアム・シルベスター)
アンドレイ・スミスロフ(レナード・ロシター)
ラルフ・ハルバーセン(ロバート・ビーティ)
HAL 9000(声の出演:ダグラス・レイン)
※2023年自宅鑑賞75本目