翌日以降はずっと未定なのだ
人生の未定 やり切れない過去
それをレールにしてしまうことでひとつの自己から逃避し続ける
ひとりの人生はおそろしくこわいからふたつみっつよっつと自分を増やす
新しく生まれ変わる
明日は誕生日だから
明日がずっと来ないままならば生きていける
女の赤い世界に男の黒く淡々とした凪が風を連れて揺蕩う すごく救われてしまった
ラストのシーン 化粧も服も 何も模していない素のままの彼女が、破いた過去を歪ながらも修復して こわくてたまらない明日をふたりで迎えたその瞬間 朝日がほんとうに眩しくて
それはとても晴れた日で
映画を見ていてエンディングが流れた瞬間涙が自然と落ちたのはこれが2回目