真栄田

間諜の真栄田のレビュー・感想・評価

間諜(1964年製作の映画)
3.8
え、あんましタイトル聞いた事ない映画だったけど超面白れぇじゃんコレ

幕末、阿波(現在の徳島)に在る藩が、倒幕勢力と武器弾薬の密輸をしているとの報せを受けた幕府が
阿波に派遣した3人の間諜(スパイ)が主役の、スパイアクション時代劇
3人に課せられた任務は、藩内の武器製造所と密輸ルートの破壊

敵の領内に潜入する為に知り合った女と良い感じになってしまったり、捕まった仲間を助けるか否か、身内で揉めたり
スパイ物でやって欲しい要素をシッカリ抑えつつ、幕末と言う時代設定に落とし込んでて、脚本の巧みさを感じたっす

公開されたのが60年代なんで、朝鮮特需からのベトナム特需で潤っていた、当時の日本を、幕末に置き換えて批判しているのかな
とか思いました

主人公が、松方弘樹演じる新米スパイで、任務と良心のどちらを優先するかで悩む真面目な青年を演じているんですが
後年の松方さんを観ている身からすると
「ンなモンで悩まねぇだろ!!」とか思いました

あと
作中、内田良平さんの言った
「男は度胸、女は愛嬌。坊主はお経!」
って台詞が粋な感じがして好きでした
真栄田

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