ヒラリー

姉妹のヒラリーのレビュー・感想・評価

姉妹(1955年製作の映画)
3.8
野添ひとみ目当て
山の中の発電所の社宅で暮らす親元を離れ、伯母の家に居候しながら町の学校へ通う姉妹
しっかり者の姉(野添ひとみ)と自由奔放な妹(中原ひとみ)
いつでも一緒の仲良し姉妹。だけどそれにも終わりがやってくる。
お金のない家は高校までしか通えないし、父親の会社も首切りの話で持ち切り。
近くに住む夫婦は喧嘩が絶えず、結婚するなら見合いをと勧められるも好きな人はいる。
その人は父と同じ職場で生活も苦しい。
銀行員の人との見合い結婚か、自分の恋をとるか。
でも結婚するという事は妹との別れを意味する。
時代が時代だし、生活や金の為に結婚すると言う選択肢を受け入れるか撥ね退けるか…。
伯母の家や近所の家から様々な夫婦の形、人間模様を見て、自分の理想と照らし合わせても一生ものの選択は安易出来るもんじゃない。
他人の苦しみに対して同情することも辛い、生きる為に金もかかるし自分の気持ちも犠牲になる。
自由に選択出来る時代に生まれて良かったとは思うけど姉妹の両親を見るとこれはこれで幸せの形なんだろうな。
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