かじやん

用心棒のかじやんのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.3
4-5年振りに観た。やはり面白い。国内外の名作にも影響を与えている映画だと思う。名を聞かれた浪人が、窓の外の桑畑を見て即興でつけた名が桑畑三十郎、もうじき四十郎とまでのたまう。人質として捕まったのはクマさん、はっつぁんと落語の世界だ。ディテールにも拘っている。宿場町で互いに争っている丑寅と清兵衛、そこに現れた三船敏郎演じる浪人・三十郎。両者を闘わせ、組織を壊滅させ、町に平和を持たらせようと企む。その策士振りが素晴らしい。世界の三船はともかく、東野英治郎演じる、めし屋のオヤジがいい味を出している。清兵衛の女房おりん役のベルさん(山田五十鈴)の悪女振りも「どん底」に引けをとらない。
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