とらっしゅ

用心棒のとらっしゅのネタバレレビュー・内容・結末

用心棒(1961年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

寂れた街道の宿場町。そこは二組のヤクザの抗争が長引き、廃れまくっていた。そこにやって来た一人の侍。彼はこの町の現状を何とかしようと画策する。片方の組の用心棒になったかと思いきやすぐに抜け、双方を戦わせて自滅させようとしたり、一方に不利な材料を相手に渡してその情報をもう片方に渡す、その合間に愛人として無理やり囲われた女性を助け出すなど暗躍していたが、この策略がばれて捕らえられてしまう。拷問にかけられるも、命からがら抜け出した侍だったが、宿を提供し続けてくれた飲み屋の親父が捕まったことを知ると、一人でヤクザ達に対峙し、その圧倒的な剣捌きであっという間に皆殺ししてしまうのだった。

颯爽と宿場町を去っていく侍の姿でエンド。


痛快なキャラクター、相手の裏をかくワクワク感、ピンチでのハラハラ、格闘シーンのかっこよさ、全てが気持ちいい、作劇のお手本のような作品。
ただ、最後、ヤクザ一組分相手にしてあっという間に全滅させてしまうのはちぃと微妙。そんだけ圧倒的な力の差があるのならもう少し簡単に事態は解決できたのでは?
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