ぶみ

コンボイのぶみのレビュー・感想・評価

コンボイ(1978年製作の映画)
4.0
サム・ペキンパー監督、クリス・クリストファーソン主演のカーアクション。
大型トレーラーを駆る主人公と、その仲間達が、立ち寄った飲食店で保安官とトラブルになるも保安官をノックアウト、辺境に逃げようとしたところ、100台を超えるトレーラーが集結し、コンボイを形成、警察等と対峙していく姿を描く。
映像は、いかにも70年代という雰囲気を醸し出し、アクションシーンやカークラッシュシーンがスローモーションになったり、ワルツが流れたりと、独特の演出が秀逸。
クルマ好きな私としては、主人公が乗るマックを始め、ピータービルト、ケンワース等、ザ・アメリカとも言える大型トレーラーが勢揃いし、爆走する姿を拝めるだけで大満足。
物語自体は単純なカーアクションながら、何事にも意味を見出したがるマスコミ、賄賂保安官の労働階級に対する差別的な言動、利用できるものなら何でも利用する政治家等が登場するため、実は裏には世相に対するアンチテーゼを含んでいるのではないかと思わせるもの。
迫力あるカーアクション、耳に心地よい主題歌、大型トレーラーが疾走する姿も美しく、何より日本にコンボイという単語を定着させた功績が大きい、古き良き一作。

動き出した もう誰にも俺たちを止める力はない!
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