新聞社に暗号と殺人予告が届き、行われていく殺人の犯人を探る風刺画家と記者と刑事の実話に基づく話。
独立記念日の二人の男女が映し出される映画の冒頭。ラストまで含めて、物語の構成がとても良い。見終わってからもう一度見直すと冒頭と繋がっていて、映画の余韻が深くなる。
音楽も映像も物語を飽きさせないスタイリッシュさで、前情報なしに見始めたが見終わった後でデヴィッドフィンチャーだと知り納得。そりゃあこんなに好きな映画なわけだ。
捜査も殺人もテンポよく軽快に進んでいくのだが、解決しないまま長引くにつれて関わった人物たちの立場や生活も壊れていくのが上手く描かれている。
そして何より人物がみんな魅力的で、細かい部分の個性まで作り込まれているのが素晴らしく物語を飽きさせない。それを演じるジェイクギレンホール、ロバートダウニーJr.、マークラファロがとてもハマっている。
消化不良の結末かと思うけれども、現実には主人公の一人勝ちだよね。
