バリカタ

カトマンズの男のバリカタのレビュー・感想・評価

カトマンズの男(1965年製作の映画)
4.0
できる限り傑作選を観たくて鑑賞。

なんだよー、めちゃくち笑ちゃいました。
ノリはドリフ大爆笑じゃないかよー。
いや、こっちが元ネタかなー?

見るだけで笑えちゃうドタバタアクションです。
後半は5分に一回笑いがあると言っても
過言じゃないです。
怒涛です。うん、まさに怒涛。畳みかけます。

ストーリーが破天荒で泣かせてくれます(笑)
日々充足してしまう富豪の男が刺激を求めるお話。
少しでも不幸と修羅場を求めると言う塩梅。
物語最初が自殺シーンという斜め上の映画です。

破天荒なストーリーには破天荒な展開と
ドタバタと派手な大掛かりアクションがぴったりです。

本作は中国、チベット?ネパール?あたりが舞台。
うまーくお国柄を反映した作りしとるのです、感心です。
なんか、温泉地とタイアップしてる2時間ドラマの感じです(笑)
観光地巡ってる気になります。
ご当地ネタをふんだんに盛り込み
ハラハラとドキドキとわっはっは!を
織り交ぜたジェットコースターストーリーに
僕たちを乗せて一気に進んでくれます。

アクションも十分すぎるほどに堪能できます。
竹の足場(だよな?)アクションなんて、
ジャッキーかと思ってしまいました。
相変わらず、無茶テイストがふんだんです。
僕としては爆走ベッドと、逃走登山がおもしろすぎました。
遭難するって!(笑)
あと、あの保険屋に雇われた二人組、サイコー。
笑いのセンス、すげぇな。

よくもまぁこんなに楽しい娯楽映画作れますね。感心。

でもってラストがまたイイんです。
ベルモンドが悲哀あるいい顔するんだよなー。
ちゃーんとお話としてはナイスなオチがついてます。
前髪がキーですね(笑)

ベルモンド、最高!