ボニー・アンド・クライド。
名前を並べただけで最高にかっこいい、
2人の銀行強盗 / 恋人の逃亡劇。
今からちょうど50年前の映画だけど
当時は革新的だったのが今でも伝わってくる。
舞台は大恐慌時代のアメリカ南部。
毎日に退屈したウェイトレスと
将来に希望を見出せず冒険を求める青年が
出会い、恋して、盗みをくり返すという
実在したカップルの映画のような現実。
初めは「世界を征服したよう」だったが
ある時追っ手を殺してしまったことにより
警察とのすさまじい対決が幕を開ける…
この映画の存在を知ったのは
いろいろと大変だった今年のアカデミー賞授賞式(笑)
あの時のプレゼンターだったウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが主演ということで、ずっと観てみたいなと思っていた作品です。
明るくて爽快、そしてロマンティックな
展開から徐々に悲劇へと向かっていく感じが切なくてかっこいい。
退屈な日常から抜け出したい。
自由に、ワイルドに生きたい!
若い時期って、少なからずこういう想いを抱くことがあるはず。
そんな若者のロマンを実現させてしまったボニーとクライドがなぜ英雄視されるのか、ちょっと分かる気がします。
だけどそんな幸せには「明日はない」。
夢の終わりを告げる
あの衝撃的なラストシーンで
2人の物語に幕が下ります。
激しくて、悲しくて、ロマンティック。
主演の2人のまっすぐだけど魅惑的な演技に目が離せない!一緒に行動を共にしていくモスや兄夫婦も味があって好き。
アメリカニューシネマの栄光が輝く名作でした。