1967年の超名作。約30年前に見た時は、あまりのつまらなさにビデオを早送りして観たことにし、『まあまあ良かったよ』的な感想を言ってた記憶がある。
この歳になって改めて見て不覚にも泣いてしまった。ボニー&クライドの悪業の事実は語られる事で解釈するしか無いが、アウトローが必死で生き、結果として残虐な犯罪になったとしても心は正義感に溢れているという脚本がとても良い。
今、日本は企業を中心にリーダシップの育成を重視しているが、その必要条件である『非常識』に正義が必要。常識からの脱却にも必ず優しさや善があって欲しい。若さで暴れるが可愛らしいこの2人が愛おしくなるような映画だった。
ウォーレンベイティの巧さ、フェイダナウェイの可愛さ。今となってはアメリカンニューシネマ云々の先駆け感がイマイチわからないけれども心が洗われたが、若い人に勧めても、???という感じなんだろうな。