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運転免許証のhokaのレビュー・感想・評価

運転免許証(1988年製作の映画)
2.7
全く売る気がない邦題が沁みる、青春コメディ。
恐らく007からちゃっかり拝借したタイトルなんだから、そのままカタカナでいいんじゃない?

“Car represents freedom and individuality “
‘80sは確かに車は若者にとって自由と個性の象徴だった。

日本の今の都心部の若者は車離れが顕著らしい。
昔は移動手段以外に車の存在価値があったと思うが、その部分は一体何で補填しているのだろう?

それだけ楽しみ方が多岐に渡っているのか、デートの仕方が変容したのか?

私の住む国でも仮免は16歳からで本免は17歳からだ。
デートというよりは、車が無いと買い出しや通勤通学など生活が不可能な地域も多い。

日本は昔から公共交通手段が整い過ぎているのが車離れの主要因だと思うが、ここ30年車のステイタスとしての意味が希薄になり、単なる移動手段として合理性に特化し、スタイルや楽しみを軽視してきた結果のような気もする。

こういうおバカで楽しい青春映画に共感出来なくなった事は果たして幸せなのかどうか分からない。

技術革新はめざましい一方で、大らかさなど失われたものも多い気がする。

ローティーン用の映画は、コンプラやポリコレなんて、ガンプラ?パリコレ?なにそれ?ぐらいでいいようにも思う。
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