新鮮な面白さがあった!これこそフェアプレイなんじゃない?
若いヴァンサン・カッセルの中毒性の高い魅力にこれまで知らなかった女優さんのエマニュエル・ドゥヴォスがこれまた全然美人じゃないんだけど妙にエロティック。
難聴者で社長秘書としてキャリアのある女性カルラは、男性経験もないし彼氏もいない。猛烈に忙しくストレスを抱える彼女に社長はアシスタントを雇う事を提案。彼女は、これをいい事に、男性のアシスタントを雇う。それがポール。ポールは出所して間もなく保護監察官との定期的な面談を義務付けられていて、本業は盗み。
共通点がないように見えて、2人とも社会との協調が苦手で、実はそれぞれにコンプレックスが強みだったりする。
こんな2人がひょんなことで出逢い、だんだんとこの2人がどこか似ているし、相容れない世界のようで、その成り立ちに大きな違いはないっていう皮肉なんかもあわさってくる。
この2人の駆け引きがめちゃくちゃ面白い!
カルラの男を知りたいって言う下心と刑務所に戻りたくないからそんな彼女の下心を見透かしながら差し当たり素直に仕事するポール。
だけど、抜け目ないポールは、常に利用できるものを探してる。
このへんな互いの探り合いから、面白い展開に転がってく。
冴えない職場用のワイシャツ、ジャケット姿のヴァンサンから一転、ただの黒のTシャツ姿で酒場を仕切る姿とかもーかっちょええ!
リードマイリップスは、難聴者であるカルラが読唇術ができることから来てるけど、このタイトルもなんかセクシーよね。