非リア・非モテのOLカルラと刑期を終え保護観察の身の前科者ポール。お互いの抱える寂しさや孤独が重なりあって、その結果危険な犯罪行為に手を染める様がサスペンスフルに描かれています。カルラのもつ難聴がゆえの読唇術の能力が物語の鍵となっていきます。
ぶっちゃけ終盤までは地味な2人の主人公のそれまでの人生を反映してるかのように退屈でした。しかしながらクライマックスはスリリングな展開に。
大きく道を踏み外し命を落とすリスクに晒されつつも、抑圧された2人の感情がラストに向かって一気に迸っていく様にある種のダイナミズムを感じてしまいます。
それにしても助手とはいえヴァンサン・カッセルに事務仕事は似合わない。てかほとんどコピーしかとってなかったようですが…笑
