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スルースのyukinchiのレビュー・感想・評価

スルース(2007年製作の映画)
3.4
地方在住の小生は、舞台を鑑賞する機会になかなか恵まれません。この映画は、舞台を観ているような気分にさせてくれ、何度観ても新しい発見があります。

筋書きは分かっているのですが、やはり二人の演技に目を奪われてしまう。それこそ見処ですよね。

ジュード祭(ノ・∀・)ノで大概の作品は観たけども、やっぱこれがBestかなぁ。喜怒哀楽、どの表現も素晴らしくて。
そりゃ男も惚れるでしょ。
でなきゃあのラストは…と思ったんですが。よく見れば見るほど、嘘かはったりか分からない!って、アレ??

どこまでが芝居か本心なのか、読めない。
何もかもゲームだったとしたら…?
なんて、妄想劇の余韻すら残してくれます。


ケネス・ブラナー、監督としても十分力量を感じますね。『オリエント急行』よりも、こっちが随分低コストだったはずですが。
コンテンポラリーなインテリアに、二人を精査するようなカットは漫画を連想させます。ひたひたと不安を煽る旋律は、余裕の一点張り。コスパよすぎでしょ(笑)。


そしてあの、静寂とともに無慈悲を湛えたマイケル・ケインの瞳…。
見つめられてみたい( *´艸)
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