Hiro

忍者秘帖 梟の城のHiroのレビュー・感想・評価

忍者秘帖 梟の城(1963年製作の映画)
3.1
忍者をリアルに描けばよいものか?
侍をリアルに描けばよいのか?
誰もリアルなんて知りはしない。
かぼそい知識で、あれはリアルな演出だったなどと言うのは恥ずかしい。
また、司馬遼太郎や山本周五郎の作品をやれば本格時代劇だというのはもっと恥ずかしい。
なかでも池波正太郎の作品は気持ちが悪いほど、リアルに感じてしまう。
リアルとは、時代は変わっても変わらぬ人情のことではあるまいか?
かといって山田風太郎の作品は荒唐無稽だが面白い。白土三平もその一人だ。
ようはバランスと人が求めるものをちゃんと描いているかだ。
そして感動とは求めたもの以上のものに出逢った時だと思う。
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