とある精神病関係の施設…
ツムジは幻覚に自身の行いを責め立てられていた、彼は過去に理由はどうあれ人を殺したことがあったのだ。
ある日施設に新しくココという少女が収容された。
患者たちが着る白い服を真っ黒に塗りつぶし、カラスのような姿におんぼろの蝙蝠傘をさしたり問題行動が目立つ一風変わった女の子だ。
施設からの脱走を試みているココに、塀の外には出てはいけないルールがあることを同じく患者のツムジとサトルに教えられる。
しかし彼女は塀の上なら大丈夫なことを思いつきどんどん歩いて行ってしまった。
そんなココを追うようにツムジとサトルも塀の上をどこまでも歩いていく。世界の終わりという希望を求めて。
というような内容の作品。
人間未満のレッテルを張られ、一生を塀の中で過ごすことになる人もいる。
はたしてそれは彼らのためだろうか、神様は平等に救ってくれるのではないのか、どうしてこんなに苦しんでまで生かされなければならないのか、
そういうことをぐるぐる考えてしまう作品です。