BK477

回路のBK477のレビュー・感想・評価

回路(2000年製作の映画)
3.7
哲学的なホラー映画。
むかし見た記憶があったものの、「塔から女性が飛び降りる」シーンだけ強烈に覚えていた。
黒沢清の生死観が色濃く投影されている、ような気がする…

黒沢清節全開の幽霊はおどろおどろしくて不気味だし、
ジャンプスケアを用らずじわじわと、しかし確実に見せる。
カメラの振り方、煽るBGMなど、しっかりホラーなんだけど、
たまに意味深なセリフやシーンが挿入され、視聴者を困惑させる難解さがちょっとキズ。


霊がインターネットを介して伝染する、というプロットは00年当時斬新だったと思う。
(98年のリングが、VHSという媒体を介したのがより先駆的ではあるが)
その後、伝染の媒体は03年「着信アリ」に繋がる。

きっと人類の文明が続く限り、新しいテクノロジーがホラー映画の題材になるに違いない笑

余談:
ポスター/パッケージのモニターに入ってる女は、映画の内容と無関係
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