ある村に辿り着いた青年が、宿の主の死によって村に隠された恐ろしい秘密に巻き込まれていくー
怪しく揺らぐ川辺に佇む水夫、不吉を予言する不気味な鎌、奇怪に動く影、そして寝室に現れた不可解な老人。村にたどり着いた青年は、美しい娘と共に恐怖に立ち向かう。
お世辞にも流暢とは言えないカットや文脈の曖昧さは""1932年のサイレント映画""と言う題目によって免罪されるであろう。それよりも撮影技法の制約にもかかわらず、吸血鬼に毒された女のこの上なく恐ろしい表情、当時ではなかったであろう"生き埋め"という場面の直接的な表現はかなり印象深く感じた。