こひた

アパートの鍵貸しますのこひたのレビュー・感想・評価

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
4.6
小物の状態でわかる語られない筋。ヘイズ・コードに抵触する婚外交渉と自殺。自分の親はパスタのシーンが大好きだと言っていた。遠近法利用したオフィスはその後応用される。

以下細部。

パブリックな繋がりの片付けをプライベートでさせられるいやな感じと近所の目。「グランドホテル」。「都会人は平均2.5回風邪」「私0だから誰か損してる」「5回なのは僕だな」。風邪で一々とまるジャック・レモンの仕草が葛藤。浮気の前任者、が実に無駄のない展開を生みシャーリー・マクレーンの表情を対比させ、鏡で一気に。クリスマスプレゼントが現金、次の予定もの男の勝手。自殺に使う睡眠薬もフリはあった。上司の命令とはいえ、姦淫の悪事に手を貸した罪がほの字の女に自室で死にかけられるって罰になってるのか。寝かせちゃいかんで無理やり歩かせるギャグ。伝言もない部長と、自殺に使わないかと洗面台の小物いじるジャックの対比。何度も事故にあう恋愛不良顧客。事実摘示で秘書クビ。「食事は一人?」「いや、名優たちと」。19階から27階に出世。「メンチュ、人間になります」。「物事はすべて成り行き」。明るく走ってくと発砲音、ならぬ発泡音。愛してる連呼に「黙って配って」の笑顔は万国共通か。
こひた

こひた