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アパートの鍵貸しますのFMLのレビュー・感想・評価

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
4.0
程よくロマンチック程よくコミカル程よくセンチ(死語か?)な、ディスイズ丁度いいコメディ

自分の部屋を、上司たちにラブホ代わりにされて、仕事が終わってもなかなか家に帰れない男、バクスター(ジャックレモン)
1日働いて、疲れてるのに家に帰れないってその時点でチョベリバすぎるのに、惚れた同僚エレベーターウーマンのキューブリック(シャーリーマクレーン)は男前でデキる部長、シェルドレイク(フレッドマクマレイ)と不倫しちゃってるという残念っぷり
しかもその2人もバクスターの家でヤッちゃってるとかいう泣きっ面に蜂状態

まぁ、その代わりに昇進させてもらえたりとかある程度の恩恵は受けてるとはいえ、全然釣り合ってないよな、正直
やっとキューブリックと2人になれても「やっぱり部長が好き」とか言い出すし、失恋直後に観たらこっちまでダメージくらいそうな傷心展開

でも、巨匠ビリーワイルダー、コメディの御大ジャックレモンのおかげでなぜかゆるく微笑ましく観れてしまう不思議
それに、悲しんでも涙してもシャーリーマクレーンの可憐な魅力が損なわれることはない

イケメンよりも金持ちよりも、高価な服やアクセサリーで着飾るよりも
誰と一緒の時が楽しいか、落ち着けるか
アパートの鍵なんていくらでも作り直せる
大事なのは目に見えない心の鍵がぴったり合う人を探し当てられるかどうか、ということである

それにしても、"初体験リッジモントハイ"のハンド先生役、レイウォルストンさんが出てらっしゃるじゃないですか
大した役じゃなかったけど。
ただのエロ上司役だったけど。
その20数年後、役柄とはいえ厳しくてお堅い教師役になるとはな..
人生っておもしろいよな
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