レビュー700本目はこれ。
これぞアメリカンニューシネマの代表作。ハーレーでニューオリンズの謝肉祭に向かう自由なライダー2人。"自由"の謳歌と恐れが産む物語。
アメリカの壮大な風景にイケイケな音楽がどれもかしこも素晴らしい。バイクに興味がない自分でも憧れるような爽快感溢れるロードムービーでした。無駄な説明やセリフも少なく、特に前半はストーリーは申し訳程度に添えられてるくらいだけどそれでも引き込まれるような作りは凄い。多分今同じようなものを作ったとしてもここまでカルト的人気を誇る作品にはなっていないでしょう。
60年代アメリカで自由でいることの不自由さ、自由人への憧れと心の中に潜んでいる嫉妬。現代もそうですが、特に皆が自由を語り、憧れた時代に"自由"という概念に縛られすぎていることへの暗示を含んだ作品なのかと。台詞が少ない分、後半3人で話すことの一つ一つに大きな意味があるように感じられました。
後味はさておき良い映画だったなぁ。
