ルマンド

イージー★ライダーのルマンドのレビュー・感想・評価

イージー★ライダー(1969年製作の映画)
3.7
かっこいい3人なんだろうとは思う。なんてことはない、2人の男がイケてるバイクに乗って旅するロードムービーなんだろうけど、壮大なアメリカ大陸の景色とそれに合わせた数々の曲が何とも言えん。

Born to be wild
はここからなんだとは、知らんかった。恥ずかしながら。この曲が有名すぎるのね。

60年代、70年代の男のロマンなんだろうと。ただ、その時代、リアルであるような、ないようなので、ちょっとわかってくるまで時間がかかった。ヒッピーって、自由を求めて、ちよっと不良っぽさを売りにしてる、マリファナする割に、割りと真面目な感じの人たち?理解してないか?私。

まだまだアメリカも「自由」という概念が広まり始まった時期なのか、すべての人たちは「自由」を語り始めても、本当の「精神的自由」には程遠い。
「自由」イコール「何でもアリ」だと思ってるんでないか、とか、「自由」なヤツを見ると、それが羨ましくてそれが自分ができないから、そういう者を否定、抹消したいと思う者もいて。っていう感じなんだろうか。深く理解しきれない自分がいて。

ただいま2024 。世の中って成熟してきたように思う。自由だけど、何でもアリ。やりたい放題。ではなくなって、自己実現ばかりが主張されている時代から、周囲との調和にシフトしてきている気はする。
でも、それはインターネットの発達が大きく寄与しているかもしれない。自己実現はしたい、でも、自分から発信しているくせに世界中から監視されていることも、大きく「履き違えた自由」にブレーキをかけているに違いないとは思う。一方で、「言論の自由」を掲げ、誹謗中傷、炎上も問題視されている。

正直、話に馴染んでくるまで、時間がかかったが、後半で分かりかけてきてから、すごく深い話だということが分かってのラスト。これでいいのか、考えさせられて、もう一回ちゃんと観て、噛み締めて、考えを深めないとだめだって思えた。一度じゃだめだ、もう一回観る、考えることで、人として厚みを増せそうな、そんな作品。次、いつ観たらベストタイミングか、もう少し、いろいろな作品を観て、時代背景の外濠を埋めてから。今日ではなさそう。深い。

考えはまとまらず、バラバラに表現。力不足ではあるが、これが今現在。
ルマンド

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