ドリームなきアメリカの虚構
ピーター・フォンダとデニス・ホッパー演じる2人のヒッピーは自由でありながら謙虚なところがこの映画の名作度を高めている。
ハーレーダビッドソンのデカい音と長髪で勘違いされやすいが、そうした行動で自由を表しているだけだ。結局、今も昔もそういうストレンジャーを排除したいだけの保守が蔓延り続けるアメリカに夢も希望もなかったのだろうと、この頃のアメリカンニューシネマを観るといつも考えてしまう。
サウンドトラックは最高すぎるが、中でもザ・バーズの曲のアコースティック感がとても良い。こんなの聴きながらアメリカ西部を飛ばすのは絶対に人生のハイライトになる。