かっこいい。
何かがハマった。時代にハマった。まさかの語り継がれる名作になった。
少し辛口だけど、適当に作った映画だと思っている。大した脚本もなく量産されたバイク映画の一本が当たっただけのことだと。
だから自由とか疎外とかラストとか脚本的なことも大切だけど、バイクとかキャラとかファッションとか音楽とかそういう雰囲気を楽しむことも大事だと思う。
バイクについて触れなきゃ。トライアンフみたいな欧州漂う正統派なバイクも好きだけど、超アメリカン代表ハーレーダビッドソンいい。重厚感あふれる1200ccのエンジンにチョッパー。そこに長身細身の長髪ピーターフォンダが乗るわけだ。身震いしてしまう。ヘルスエンジェルズのゴツイ兄ちゃんが乗るわけではないから。
相棒にデニスホッパー。一時はデニスホッパーの出る映画に駄作はなしと言われていた。そして我らがジャックニコルソン様。なんでもできる。
タンクの吹き付けや革ジャンの柄もかっこいい。
そこにステッペンウルフときたもんだ。燃えないわけがない。
揃った。要素が。たまたま。
それにしてもリアルタイムで楽しんだ人には勝てない。
本当にかっこいい。