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イージー★ライダーのblacckoffeeのレビュー・感想・評価

イージー★ライダー(1969年製作の映画)
4.3
それ以前の夢と希望に溢れたアメリカンシネマのセオリーを覆した傑作。リアル。
冒頭の腕時計を捨て、Born to Be Wildと共にバイクをかっ飛ばすシーンだけでも観る価値がある。
カウンターカルチャー、ヒッピー文化、学生運動など、「若者」が盛り上がっていたこの時代で、南部でこんな差別があるなんて知らなかった。
監督経験のないデニスホッパーの自主制作なだけあって、映像も粗いし下手と言わざるを得ないけど、ダダ的に新しいシネマの形を提示している。

本当の「自由」って何なのか?
物質的な執着から離れ、気ままにバイクを走らせる。
しかし自由の国と謳うアメリカでも、彼らのような異端者を敵視し、殺意の対象となりうる現実を赤裸々に映し出していて、自由って儚いなあ、結局何なんだろう、わからないなーっていうのが今の気持ち。

こういうアメリカの田舎を映した土っぽい作品好き。いろいろと革新的な作品だった
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