平田一

ハプニングの平田一のレビュー・感想・評価

ハプニング(2008年製作の映画)
2.3
何も判明しないことを、良しとするかで分かれるかな?ボクはまあ、ギリギリ良し…というか作る時期を間違えてる気がするなあ(携帯、ネットで電波が飛び交うこのご時世ならリアルになりそう)。

一応地球の植物サイドの攻撃らしいと語っているけど、ボクはむしろ地球自体の防衛本能ぽいと思ってる(勿論推測ですけどね)。人間にはバイ菌を殺す白血球の機能があるし、地球自体にもそれに通ずる自然災害という術がある。『ゲド戦記』(2006)の賢人ゲドは疫病を"世界が均衡を取ろうとする(一つの)運動"と言っていたのを思い出したし、おそらくそういう運動本能なんじゃないかと推測する。少なくともボクの場合は…。

役者陣ではエモーショナルな芝居で魅せたレグイザモが流石だなあと感慨したけど、あとは対して入ってこず。ウォールバーグも悪くはないけど、何か今一歩感だし。カメラもやたらと鼻につくし、どうも惜しい映画の印象。せめて一人に絞ったカメラを心掛けたら違ってたかも。

アイデアは面白いし、議論の種には十分なるし、これと『ヴァイラス』(1999)の二本立てとかやったら色々楽しいかも。
平田一

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