ゆず塩

A.I.のゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

A.I.(2001年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
病気の息子をコールドスリープさせている父のヘンリーと母のモニカ。
悲しみにくれるモニカを慰めるため、ヘンリーの提案で少年型ロボットのデイビットを迎え入れる。
デイビットは、モニカを愛し、愛情を求めるようにプログラムされる。
デイビットとの生活で精力をとりもどすモニカだが、実の息子のマーティンが回復する。
マーティンは、デイビットに悪戯したり、張り合いをする。
マーティンの悪ふざけと、不運な事故が重なり、デイビットはマーティンの命を危険にさらしてしまう。
苦渋の末、モニカはデイビットを廃棄処分出来ず森に置き去りにする。

デイビットは、本当の人間になればモニカに愛してもらえると考える。
『ピノキオ』でピノキオを人間にしたブルー・フェアリーを探しに行く。
だが森の中で、ロボットの破壊ショーを行う一団に捕まってしまう。
ショーから何とか抜け出すことに成功する。
その際、セックス・ロボットのジゴロ・ジョーの命を救っており、ジゴロがデイビットの探し物を手伝ってくれる。

ドクター・ノウという検索システムに行き、ヒントを手に入れる。
そして、行きついた先でもうひとりのデイビットと出会う。
デイビットは、「ママは渡さない」ともう一人のデイビットを破壊する。
デイビットを作ったホビー教授が出てくる。
ドクター・ノウを使ってホビー教授が呼び寄せていたのだった。
デイビットは大量のロボットの一人だと気づく。

ショックを受けたデイビットは海に身投げするが、ジゴロに救出される。
だが、海の底でブルー・フェアリーの像を見つけていた。
殺人の容疑で追われていたジゴロは、警察に捕まってしまう。
一人で海に潜るデイビットはブルー・フェアリーに「人間にしてください」と祈る。
長い年月祈ったデイビットは、機能停止してしまう。

2000年後、未来のロボットによってデイビットは再び起動する。
人類は絶滅していた。しかし、モニカの髪の毛があったため、そこからモニカを1日だけ蘇らせることが出来た。
デイビットは、モニカと幸せな時を過ごし、モニカと一緒に永遠の眠りについた。


【感想】
ざっくりしたあらすじを書いてみると、結構めちゃくちゃな気がしたな!
映像見ているときはそこまで気にならないけどね。
でも、都合がいい所が多いと言えば多いかも。
が、しかし! それ以上に世界観の作り込みが素晴らしい。
冒頭のロボットに関する講義から始まるのも何だか意味深で。
派手さはないんだけど、じっとりと世界観に引き込まれる感じが良かったです。

キャラクターだと、ジゴロが一番好き。
あの演技は、ロボットだから、っていう説得力があるから成立するわけで。
マンガっぽい演技というか、舞台とか演劇とか、大げさな感じなんだけどそれがよい。

デイビットも、ロボットの表現が絶妙だけどね。
ロボットらしいジゴロの方が愛嬌があるのが不思議。
まぁ、デイビットはホラー的な演出をされることもあるからなんだろうけど。
不気味の谷にいるロボット、ってな感じになってるのがよいです。
ゆず塩

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