いろは

A.I.のいろはのネタバレレビュー・内容・結末

A.I.(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

デイビッドは11歳
体重27キロ
身長137センチ
髪の毛、ブラウン
その愛は真実なのに
その存在は、偽り

もうこのキャッチコピーだけで泣ける。泣きまくりたい時によく見ます。
出てくる人、モノ、みんな愛しくて少し物悲しい。ジュード・ロウ演じるジゴロ・ジョーやテディの存在が、よりデイビッドという存在に深みを持たせていて、良いメイン脇役だなと思う。
もちろん、デイビット役のハーレイ・ジョエル・オスメントの演技もたまらない!最初はまばたきしないのすごいなーと思って見ているけれど、途中からあんまりにも機械的で不安になったり、逆に人間的に見えすぎて怖くなったり。

ただひとつの愛を求め続ける、ある意味「プログラム通りにしか生きることができない」デイビッド。多分スティーブン・スピルバーグとしては、「愛のジレンマ」「ロボットについての道徳性」とか、そっちを見せたかったのかなあとも思う。
ロボットは人間じゃない。人間を理解できない。プログラムがあるだけ。生きていない。…でも、「本物の愛」をプログラムとして組み込んだら…ロボットが本物の愛を持ったら、人間はどうなるのか…どうするべきなのか。

でもそんなことより、私にとっては、最後の日のデイビッドが一番大事だったりする。結局道徳云々より、その場の感情で見てしまうのでした。そして泣く。